自然環境活用
事業紹介
観光事業では、森づくり体験ツアーの開催など、井川山林の自然資源を活かした様々な観光コンテンツを開発し、 新たなファン(需要)の裾野を広げ、価値を上げていきます。ウイスキー事業では、豊かな自然環境を活用した商品の生産を行うとともに、顧客の皆様に自然の恩恵を想起させるような商品をお届けしたいと考えています。
ウィスキー事業
十山株式会社 井川蒸溜所は、井川社有林内の大井川源流部のほとりに立ち、蒸留所としては日本で最も高地である1,200mに位置しています。この地が生み出す、湧き水や木材資源、冷涼な熟成環境を活かして、2020年11月よりウイスキー製造を行っています。原酒の熟成状況を見守りながら、南アルプスの自然の恵みが溶け込んだウイスキーを皆さまへお届けしてまいります。
井川社有林活用事業
十山株式会社では、持続的な自然資産の利活用と環境保全の好循環を目指し様々な活動を行っています。近年では、わが国の森林面積の1/1000に相当する井川社有林の一部においてJクレジットの創出が認定されました。また、2021年のG7サミットで約束された30by30の目標に共感し、国内最大規模の自然共生サイトとして井川社有林を登録しています。私たちは自然と人をつなぎ、これからもネイチャーポジティブの推進に貢献してまいります。
建設土木事業
株式会社特種東海フォレストは、林道工事で高めた技術力を生かし、国交省をはじめ、県、市等の公共工事とJR東海などの受注を主な柱とし、河川改修工事、国道橋梁工事などで高評価を頂いております。地域の暮らしを支え、災害から守るという社会基盤整備と自然との調和を目指しつつ、近年ではデジタル技術を導入し、安全と効率化を意識した施工管理を実現しています。
農林緑化事業
株式会社特種東海フォレストは、井川山林の山林管理で永年培った技術を生かしながら、事業を発展させ、現在は公共事業の造成や植栽、街路樹の剪定や防除作業など、近隣地域に根差した農林緑化事業を行っております。島田市より大井川河川敷や球場の施設管理業務を受注し、河川敷を利用したイベント運営など地元地域への貢献活動も積極的に行っております。
自然環境を活用しグループに貢献する
自然環境活用本部の事業は、当社グループの株式会社特種東海フォレストと十山株式会社が担っています。株式会社特種東海フォレストは1979年に東海パルプ株式会社の山林事業部を分社化し、井川社有林の木材生産と森林管理事業で培った技術や経験を広く社会で活用することを目標に設立されました。現在はその山林事業によって得た林業や土木技術を活かし、林業経営から建設、土木業へと柱を移しながら幅広い事業展開を行っています。
十山株式会社は2020年に特種東海製紙株式会社の南アルプス事業部を分社化し設立しました。井川地区に根差した企業として、地域との協働による観光産業等の活性化や、社有林が持つ自然資産の保全と利活用を図っています。