特種東海製紙グループのリサイクルの取組みは、古くは製紙の循環から始まりました(第1の『環』)。その後は製紙の枠を超えて、廃棄される資源を燃料として有効利用する取組み(第2の『環』)へと発展しました。さらに、燃料だけでなく製品の原料や建設資材として廃棄物をリサイクルする取組み(第3の『環』)へと進化を遂げています。このページでは、その取組みの歴史と将来の展望について紹介します。
1900年代
製紙には回収した古紙から再生紙を製造する技術を確立してきた歴史があります。また、木材からパルプを生産するための薬剤を循環利用したり、生産する際の副生成物(黒液)を燃料として利用するなど、資源循環や省エネルギー化に努めてきました。


R1号ボイラーと脱墨工程DIP設備(フローテータ)
回収した古紙には紙として再生できない紐やテープなどのゴミが混入しており、当社グループではこれを「古紙カス」と呼んでいます。古紙カスは古紙をパルプとして再生する工程で除去され、従来は廃棄していました。これを自社のボイラーで燃料として使用し、そのエネルギーを製紙に利用する取組みを開始しました。当社グループにとって、資源の有効利用をはじめる重要な一歩となりました。


古紙カスとボイラー
2002年
製紙工程で発生する汚泥や、地域の企業が廃棄した木くず(チップ)にも注目し、これらを主な燃料とするバイオマスボイラーを新東海製紙島田工場に導入しました。製紙に必要な熱や電力を、化石燃料をほとんど使用せずに廃棄物から得るこの取組みは、製紙業界でも先駆的なものでした。


バイオマスボイラー
RPF(古紙や廃プラスチックを主原料とする固形燃料)に注目し、自社でRPFを生産する株式会社レックスを設立しました。製紙業の枠を超え、廃棄物を有効活用する事業が本格的にスタートしました。


株式会社レックスとRPF
2006年
RPFを燃料とする当社初のボイラーが新東海製紙島田工場に完成しました。廃プラスチックの収集に始まり、RPFの生産、エネルギー源としての自社利用までの一貫体制を確立しました。その後もボイラーの増設を進め、取組みを拡大してきました。


株式会社レックスで生産されたRPFとRPF用ボイラー
2020年
廃棄物の中間処理や建設廃材のリサイクルを行う駿河サービス工業がグループに加わったことにより、グループ内の産業廃棄物の受け皿ができるとともに、RPF原料や木質チップの内部使用ができるようになりました。


株式会社駿河サービス工業(工場)
2021年
グループ全体の化石燃料の使用率が約20%まで低下しました。主要な生産活動を行う4社(特種東海製紙、新東海製紙、トライフ、特種東海エコロジー)の2021年度(2021年4月~2022年3月)のエネルギー使用量(熱量(GJ)換算)は図のとおりです。

※端数処理のため合計が100%にならない場合があります。
主要な生産活動を行う4社(特種東海製紙、新東海製紙、トライフ、特種東海エコロジー)における2021年度のCO2排出量は、2013年度比で31.1%、2005年度比で69.0%削減されました。図は、同4社のCO2排出量です。

2023年
廃プラスチックのマテリアルリサイクルや、家電製品のリサイクルを行うトーエイとの提携により、「資源循環」への取組みがさらに拡大しました。


トーエイ株式会社(本社、工場内)
2024年
首都圏で廃棄物の収集・中間処理を行う貴藤が仲間入りしたことで、事業エリアがさらに拡大しました。


株式会社貴藤(本社、工場内)
近い将来
自社工場から出る廃棄物の最小化(ミニマムエミッション)に取組みます。例えば、ボイラーから発生する灰や製紙工程から出る汚泥は、リサイクルの可能性がまだ残されています。また、産業廃棄物の中間処理を行う工場でも、埋立処分をしなければならない廃棄物があります。精度の高い選別技術の導入やリサイクル品の品質向上を図り、今は廃棄されている資源の有効利用を広げていきます。
