トップメッセージ

当社グループは「ユニークで存在感のある企業集団として、社会と環境に貢献する」を経営理念に掲げ、主要事業である紙・パルプの製造・加工が「循環型産業」であるとの認識の下、その社会的な使命を深く受け止め、環境に配慮した研究開発・生産体制の確立や環境関連事業における資源の有効活用や広大な社有林の保護・育成・活用などさまざまな事業活動を推進しております。さらに、お客様、株主様、地域の皆様そして従業員等のステークホルダーとの関わりを大切にし、「環境」「社会」「ガバナンス(コンプライアンス)」に配慮しながらサステナビリティに貢献してまいります。

私たちは製紙メーカーとして、高品質で皆様に満足してお使いいただける製品やサービスを提供するため、お客様の立場に立った研究開発・生産・販売を推進しております。各拠点においては地域への貢献を高め、コミュニケーションを深めることで信頼されるグループとなることを目指しています。

当社の南アルプス井川社有林は約24,430haと広大な面積であり、国内民間企業が保有する一団地の社有地としては最大規模となります。その豊かな自然からユネスコエコパークや南アルプス国立公園に指定されており、自然を守り、自然を活かすべく保護保全に努めています。また、井川社有林においては将来に亘り、この大自然を守り育みながら、その価値を高めるとともに有効活用し社会貢献と企業価値向上を果たしていきます。

また、生産活動においては、一級河川である大井川の豊富な水資源を活用した水力発電を行うなど再生可能エネルギーを有効に利用し、ボイラにおいては重油に代えてRPFを燃料としたバイオマスボイラの導入など低炭素操業に努めており、地球環境への配慮も私たちの責務として捉えております。

当社グループが持続可能な発展を遂げるための取組みの一つに人財育成と活躍があります。従業員の人権を尊重し配慮するとともに雇用の安定に尽力し、多様性の確保の観点から女性や高齢者が活躍できる環境作りや心身の健康に配慮した労働環境の整備に努めます。そしてこれまで培ってきた技術と品質の維持向上を図るための伝承を進め、グループ従業員が「明るく生き生き働ける会社」「誇りを持って働ける会社」「夢を持って働ける会社」を目指していきます。

また、ステークホルダーから信頼される企業グループとなるために、法令遵守のみならず、絶えず変化する事業環境の中で、社会の要請を感知し適合できる組織体制の構築と運営を図ります。その一つとして内部通報制度の運用やコンプライアンス委員会の運営、従業員へのコンプライアンス教育を推進し、『会社・製品・従業員』どれもが高品質であることが企業の持続可能性を高めていくと考えております。

当社グループは「技術と信頼で 顧客と共に未来をひらく オンリーワンビジネス企業」を目指すべき企業像に掲げ、企業の社会的責任を全うし、これからもステークホルダーの皆様と共に持続可能な社会への取り組みに参画して参ります。

特種東海製紙株式会社 代表取締役社長
松田裕司